「毎月の電気代、もう少し安くならないかな…」「環境に優しい暮らしに興味はあるけど、どうすれば良いの?」
住まいに関するこんなお悩み、ありませんか?
電気は私たちの暮らしに欠かせないものですが、その「質」や「選び方」について深く考える機会は少ないかもしれません。
実は、電力会社や料金プランを賢く選ぶことで、電気代を節約しながら地球環境にも貢献できる方法があるんです。それが、今回ご紹介する「再生可能エネルギー(再エネ)プラン」です。
このブログ記事では、
- 私たちが普段支払っている「再エネ賦課金」ってそもそも何?
- 「再エネプラン」にすると、どんなメリットがあるの?
- たくさんのプランの中から、どうやってお得なプランを選ぶの?
といった疑問に、初心者の方でも分かりやすくお答えしていきます。
「再エネプラン」と聞くと、難しそう、高そう、と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません!仕組みを理解すれば、きっとあなたにぴったりのプランが見つかるはずです。
環境に優しく、お財布にも嬉しいスマートな電気の選び方、始めてみませんか?
さあ、一緒に「再エネプラン」の世界を覗いてみましょう。
パート1:誰もが払っている「再エネ賦課金」の仕組みを分かりやすく解説
電気の検針票や請求書を見たときに、「再生可能エネルギー発電促進賦課金」という項目があるのを見たことはありますか?これが通称「再エネ賦課金」と呼ばれるものです。
多くの人が「よく分からないけど、電気代の一部として払っているもの」と思っているかもしれません。まずは、この再エネ賦課金がどのような仕組みになっているのかを理解しましょう。
再エネ賦課金とは? 何のために払うの?
再エネ賦課金は、正式には「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といいます。これは、日本で再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱、中小水力、バイオマスなど)による発電を普及・拡大するために、「FIT制度(固定価格買取制度)」によって定められた電力の買い取りにかかった費用を、電気を使用する国民全体で負担するためのものです。
FIT制度(固定価格買取制度)とは:
再生可能エネルギーで発電された電気を、電力会社が国が決めた期間・価格で買い取ることを義務付ける制度です。
これにより、再生可能エネルギー発電事業者は、作った電気を安定した価格で買い取ってもらえるため、安心して設備投資を行い、発電事業を続けることができます。この制度のおかげで、日本国内でも再生可能エネルギーによる発電設備が飛躍的に増加しました。
再エネ賦課金は、この「買い取りにかかった費用」を電気の使用量に応じて私たち消費者が負担する形で集められています。つまり、私たちが支払う再エネ賦課金は、日本の再生可能エネルギーの普及を支えるための投資のようなものなのです。
再エネ賦課金の金額はどう決まる?
再エネ賦課金の単価は、経済産業大臣が毎年度決定します。この単価は全国一律で、電力の買い取りに必要と見込まれる費用や、前年度の過不足分などを考慮して算出されます。
私たちは、この単価に、その月に使用した電気の量(kWh:キロワットアワー)をかけた金額を電気料金の一部として支払っています。
毎月の再エネ賦課金 = 再エネ賦課金単価(円/kWh) × その月の電気使用量(kWh)
電気をたくさん使えば使うほど、再エネ賦課金の金額も高くなります。
再エネ賦課金は上がり続けている?
FIT制度が始まった当初は再エネ発電設備が少なかったため、買い取りにかかる費用もそれほど多くありませんでした。しかし、制度の浸透とともに再エネ発電設備が増加し、買い取り量が増えるにつれて、再エネ賦課金の単価も上昇傾向にありました。
近年は、FIT制度からFIP制度(フィード・イン・プレミアム制度)への移行なども進んでおり、単価の伸びが落ち着いたり、若干低下したりすることもありますが、国民全体の負担額としては大きなものとなっています。
「再エネ賦課金」は、環境のため、未来のために必要な費用ではありますが、毎月の電気代明細で目にするたびに「もう少し安くならないかな」と感じる方も多いでしょう。
ここで重要なのは、再エネ賦課金は、どの電力会社、どの料金プランを選んでも、原則として支払いが義務付けられているということです。(一部、離島などで特別なケースはありますが、一般的には全消費者が対象です)。
「再エネプランにすれば賦課金がゼロになる!」というわけではありません。この点を理解しておくことが、再エネプランを選ぶ上で非常に重要です。
では、再エネ賦課金とは別に存在する「再エネプラン」とは、一体どのようなものなのでしょうか?そして、それにすることのメリットは何なのでしょうか?
パート2:「再エネプラン」とは? その仕組みと魅力
再エネ賦課金が、再生可能エネルギー普及のための国民全体の負担であるのに対し、「再エネプラン」は、電力会社が提供する特定の料金プランのことです。
これらのプランは、実質的に再生可能エネルギーで発電された電気を供給することを目指しています。
「実質再エネ」ってどういうこと?
日本の電力供給は、様々な発電方法(火力、水力、原子力、再生可能エネルギーなど)で作られた電気が送電網を通して混ざり合っており、特定の発電所で生まれた電気が、そのまま特定の家庭に届くわけではありません。
そのため、「再エネプラン」で供給される電気も、物理的に100%再生可能エネルギーの電気だけが届くわけではありません。
ここで登場するのが「非化石証書」という仕組みです。
非化石証書とは:
非化石電源(再生可能エネルギーや原子力など、化石燃料を使わない発電方法)で発電された電気が持つ「非化石であること」という環境価値を切り離し、証書化したものです。
電力会社は、この非化石証書を購入することで、火力発電などで供給した電気であっても、その環境価値分を「再生可能エネルギー由来」とみなすことができます。
多くの「実質再エネ」プランは、通常の電力供給に、非化石証書(特に再生可能エネルギー由来を証明するもの)を組み合わせることで、電気の量としては様々な電源が含まれていても、「環境価値」としては再生可能エネルギー100%相当とする、という仕組みになっています。
中には、自社の再エネ発電所で発電した電気や、再エネのFIT電気(FIT制度で買い取った電気)に非化石証書を組み合わせることで、「再エネ由来」を強調しているプランもあります。
再エネプランを選ぶ「5つのメリット」
再エネプランに切り替えることで得られるメリットは、単に電気代だけではありません。大きく分けて5つのメリットが考えられます。
メリット1:地球環境への貢献
これが再エネプランの最大の魅力と言えるでしょう。再エネプランを選ぶことで、電力会社は再生可能エネルギーの調達を増やしたり、非化石証書を購入したりします。これは間接的に、再生可能エネルギーの発電事業者や普及を後押しすることにつながります。
地球温暖化の原因となるCO2排出量の削減に貢献でき、持続可能な社会の実現に一役買うことができます。「我が家も環境問題に取り組んでいる」という安心感や満足感を得られます。
メリット2:電気代が「お得になる可能性」がある
「再エネプラン=高い」と思っていませんか? 実は、必ずしもそうではありません。
電力自由化以降、様々な電力会社が市場に参入し、競争が活発化しています。新規参入の電力会社の中には、ユニークな料金設定や、再生可能エネルギーに特化した効率的な事業運営により、既存の大手電力会社と同等か、それ以下の料金設定で再エネプランを提供しているところも増えています。
特に、家族構成や生活スタイルに合わせた料金プラン(夜間がお得、特定の時間帯がお得など)と組み合わせることで、トータルの電気代が安くなる可能性があります。
もちろん、ご自身の電気使用量や現在の契約内容との比較は必須ですが、「環境に良くて、しかも安くなるなら!」という選択肢が現実的になっています。
メリット3:日本のエネルギー自給率向上への貢献
日本はエネルギー資源の多くを海外からの輸入に頼っており、エネルギー自給率は低い状況です。再生可能エネルギーは国内で生産できるエネルギー源であり、その普及は日本のエネルギー自給率向上に貢献します。
再エネプランを選ぶことは、間接的にこの国のエネルギーのあり方にも良い影響を与える行動と言えます。
メリット4:企業のイメージ向上(法人・個人事業主の場合)
これは主に法人や個人事業主向けですが、使用する電気を再エネプランに切り替えることで、環境意識の高い企業としてイメージ向上につながります。これはCSR(企業の社会的責任)の観点からも重要視されており、取引先や顧客からの評価にも影響する可能性があります。
もちろん、一般家庭でも「我が家は環境に優しい電気を選んでいる」と胸を張って言えるのは嬉しいことですよね。
メリット5:電気の「質」への意識が高まる
単に電気を使うだけでなく、「どのような方法で作られた電気を使うか」という意識を持つこと自体が、私たちのエネルギーに対する理解を深めます。再エネプランを選ぶ過程で、自身の電気使用量や料金体系について詳しく調べることも増え、より無駄のない賢い電気の使い方につながるかもしれません。
このように、再エネプランは「環境に良いこと」だけではなく、私たちの家計や意識にもポジティブな変化をもたらす可能性を秘めているのです。
パート3:再エネ賦課金と再エネプラン、混同していませんか?
ここで改めて、多くの人が混同しがちな「再エネ賦課金」と「再エネプラン」の違いを整理しておきましょう。
再エネ賦課金:
・FIT制度による再エネ電力の買い取り費用をまかなうため、国が定めた電気料金への上乗せ金。
・電気を使用する全ての人が、契約している電力会社やプランに関わらず支払う義務がある。
・目的は、日本の再生可能エネルギー全体の普及・拡大を支えること。
再エネプラン:
・個々の電力会社が提供する、実質的に再生可能エネルギー由来の電気を供給することを目指した料金プラン。
・契約するかどうかは消費者が自由に選択できる。
・目的は、消費者のニーズに応えつつ、自社の再エネ調達や非化石証書の活用を通じて、環境価値の高い電気を提供すること。
つまり、再エネプランに切り替えても、再エネ賦課金の支払いが免除されるわけではありません。再エネプランの電気料金は、「基本料金」「電力量料金(使用量に応じてかかる料金)」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」などで構成されており、再エネ賦課金は他のプランと同様に請求されます。
では、なぜ再エネプランで「お得になる可能性がある」と言えるのでしょうか?
それは、電力会社が設定する「基本料金」や「電力量料金」の単価が、既存の電力会社や他のプランと比較して競争力のある価格になっている場合があるからです。
再エネ賦課金は誰でも同じように負担しますが、それ以外の部分、特に電気を多く使うほど影響が大きい電力量料金単価が安ければ、トータルの電気料金としてはお得になる可能性がある、ということです。
この点をしっかりと理解しておくことが、再エネプラン選びで失敗しないための重要なポイントです。
パート4:あなたにぴったりの再エネプランを見つける「選び方ガイド」
再エネプランには興味が出てきたけど、たくさんありすぎてどれを選べばいいか分からない…という方も多いでしょう。
ここでは、賢く再エネプランを選ぶための具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:現在の電気の使い方と契約内容を把握する
まずは、ご自宅の電気の使い方を把握しましょう。
- 毎月の電気使用量はどれくらいか?(検針票や電力会社のマイページで確認できます)
- 特に電気を多く使う時間帯は?(日中、夜間、休日など)
- 現在の契約アンペア(A)数や契約プランは?
- 現在の1kWhあたりの電力量料金単価は?
これらの情報を元に、新しいプランに切り替えた場合のシミュレーションが可能になります。
ステップ2:複数の電力会社・プランを比較検討する
再エネプランを提供している電力会社は年々増えています。インターネットの比較サイトや、電力会社の公式サイトで情報収集をしましょう。
比較する際のポイントは以下の通りです。
- 料金体系:基本料金、電力量料金の単価(時間帯別料金なども含む)、燃料費調整額の算定方法、再エネ賦課金以外の手数料など。
- 「実質再エネ」の根拠:非化石証書の使用なのか、独自の再エネ調達なのか、どのように環境価値を担保しているのかを確認しましょう。「再生可能エネルギー100%」と謳っていても、その根拠は会社によって異なります。
- 契約期間と解約金:最低契約期間や、期間内に解約した場合の違約金がないか確認しましょう。
- 支払い方法:口座振替、クレジットカード、振込用紙など、対応している支払い方法を確認しましょう。
- 付帯サービス:駆けつけサービス、ポイントプログラム、ガスとのセット割引など、独自のサービスがあるかどうかも比較材料になります。
- 口コミや評判:実際に利用している人の声も参考にしましょう。
多くの電力会社のウェブサイトには、現在の契約情報や使用量を入力すると、切り替えた場合の電気代をシミュレーションできるツールがあります。必ず複数の会社のシミュレーションを行い、比較検討することが重要です。
ステップ3:「実質再エネ」の質にも注目する
前述の通り、「実質再エネ」の根拠は電力会社によって異なります。非化石証書を購入している場合でも、その証書がどのような電源由来のものか(FIT電気由来か、そうでないかなど)によって、環境価値の考え方も変わってきます。
より積極的に再生可能エネルギーの導入や普及に取り組んでいる電力会社を選びたい場合は、その会社の再エネへの取り組み姿勢や、どのような形で再エネを調達・供給しているのかといった情報も確認すると良いでしょう。
ステップ4:不明な点は問い合わせる
料金体系や契約内容、実質再エネの仕組みなど、分からないことがあれば必ず電力会社に問い合わせましょう。納得いくまで説明を受けてから契約することが大切です。
切り替え手続きは簡単!
電力会社の切り替え手続きは、思っているよりもずっと簡単です。新しい電力会社に申し込むだけで、現在の電力会社への解約手続きは新しい会社が行ってくれます。
多くの場合、工事なども不要で、スマートメーターが設置されていれば遠隔での切り替えが可能です。(古いメーターの場合は交換が必要な場合がありますが、その費用は原則無料です)。
検針日のタイミングで自動的に切り替わるため、電気の供給が途切れる心配もありません。
パート5:再エネプランに関する「よくある疑問」
再エネプランを検討するにあたって、いくつか疑問に思う点があるかもしれません。ここで、よくある疑問にお答えします。
Q1:「実質再エネ」って、結局普通の電気と変わらないんじゃないの?
物理的に届く電気は混ざり合っているため同じですが、「環境価値」が異なります。
非化石証書などを活用することで、契約した電気の使用量と同等の再生可能エネルギーの環境価値を購入している、とみなされます。これは、消費者が「再生可能エネルギーを支持し、その普及に貢献している」という意思表示であり、市場全体に影響を与えます。
例えるなら、寄付つきの商品を買うようなものです。商品の機能は同じでも、その代金の一部が社会貢献に使われる、という点で意味があります。
Q2:停電しやすくなったりしない?
電力の供給は、送電線や配電線といった送配電網を通じて行われています。これは、どの電力会社と契約していても同じインフラを使用します。
そのため、特定の電力会社の再エネプランにしたからといって、停電しやすくなるということはありません。電力の安定供給は、契約している電力会社ではなく、地域の送配電事業者が責任をもって行っています。
Q3:賃貸マンションでも契約できる?
はい、基本的に可能です。ご自身で電力会社を選んで契約している場合であれば、お住まいが賃貸マンションやアパートでも再エネプランへの切り替えは可能です。
ただし、マンション全体で一括受電契約をしている場合は、個別に電力会社を選ぶことができないため、管理会社や大家さんに確認が必要です。
Q4:オール電化住宅でもお得になる?
オール電化住宅の場合、夜間や休日など特定の時間帯に電気を多く使う傾向があります。再エネプランの中には、オール電化向けの料金プランや、特定の時間帯の電気料金がお得になるプランを提供している会社もあります。
ご自身の電気の使い方に合ったプランを選べば、オール電化住宅でも電気代がお得になる可能性があります。複数の会社のシミュレーションをしっかり行いましょう。
まとめ:再エネプランで賢く、そして地球に優しく
今回は、私たちが支払っている「再エネ賦課金」の仕組みから、注目が集まる「再エネプラン」のメリット、そして賢い選び方までを詳しく解説しました。
再エネ賦課金は、日本の再生可能エネルギー普及に欠かせない費用であり、誰もが等しく負担しています。そして「再エネプラン」は、その賦課金制度によって普及が進んだ再生可能エネルギーの電気を、より積極的に、そして場合によってはお得に利用できる魅力的な選択肢です。
再エネプランを選ぶことは、
- 地球温暖化対策に貢献できる
- 電気代が安くなる可能性がある
- 日本のエネルギー自給率向上を応援できる
- 環境意識の高い暮らしを実現できる
といった、環境面でも家計面でも、そして心の満足度においても、様々なメリットをもたらしてくれます。
電力自由化により、私たちは自分で電力会社やプランを選ぶ自由を得ました。ぜひこの機会に、ご自身の電気の使い方を見直し、再エネプランを検討してみてはいかがでしょうか。
比較検討は少し手間がかかるかもしれませんが、その先には環境にもお財布にも優しい、より豊かな暮らしが待っているはずです。
まずは、現在の電気の使い方を知ることからスタートし、様々な電力会社の再エネプランを比較してみてください。きっと、あなたのご家庭にぴったりのプランが見つかるはずです。
住まいから始める、未来への優しい選択。再エネプランが、その一歩となることを願っています。


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