「電気代、もう少し安くならないかな…」
そう考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが「電力会社の乗り換え」ではないでしょうか。
2016年4月の電力自由化以降、私たちは自分で好きな電力会社を選べるようになり、多様な料金プランやサービスが登場しました。上手に乗り換えれば、家計の大きな助けになる可能性があります。
しかし、いざ乗り換えを検討しようと思っても、「何から始めればいいの?」「どんな情報が必要なの?」と、戸惑ってしまう方も少なくないはず。
特に、普段あまり意識しない「検針票」や聞き慣れない「供給地点特定番号」といった言葉が出てくると、「なんだか難しそう…」と、それだけで億劫になってしまうかもしれません。
ご安心ください!
電力会社の乗り換えは、実はあなたが思っているよりずっとシンプルです。そして、その手続きをスムーズに進めるためには、いくつかの「情報」を事前に準備しておくことが何よりも大切なのです。
この記事では、「電力会社を乗り換えたいけど、何が必要か分からない!」というあなたのために、乗り換え前に必ず集めておくべき「5つの必須情報」をリストアップしました。
それぞれの情報がなぜ必要なのか、そしてどうすれば簡単に手に入れられるのかを、一つ一つ丁寧にご説明していきます。
この記事を読めば、電力会社乗り換えの準備がぐっと楽になり、「よし、やってみよう!」と前向きな気持ちになれるはずです。
さあ、あなたも賢くお得な電気契約を手に入れるための一歩を踏み出しましょう!
なぜ電力会社乗り換え前に「情報収集」が必要なのか?
「すぐにでも新しい電力会社に申し込みたい!」
お気持ちはよく分かります。電気代の節約は、一日でも早く始めたいですよね。
しかし、焦りは禁物です。引っ越しや携帯電話の乗り換えと同じように、電力会社の乗り換えにも事前の情報収集と準備が不可欠なのです。
では、なぜ事前の情報収集がそんなに重要なのでしょうか? 主な理由は以下の2つです。
理由1:スムーズな手続きのために不可欠だから
新しい電力会社に申し込む際、現在の契約状況やあなたの情報を正確に伝える必要があります。
例えば、
- あなたの家がどこにあるのか?(住所だけでは不十分な場合がある)
- 現在、どこの電力会社と契約しているのか?
- どんな契約プランで、どのくらいのアンペアで契約しているのか?
- 毎月どのくらい電気を使っているのか?
といった情報は、新しい電力会社があなたの契約を引き継ぎ、滞りなく電気の供給を開始するために絶対に必要です。
これらの情報が手元にないと、申し込みフォームの入力が進まなかったり、後日、新しい電力会社から確認の連絡が入ったりと、手続きがスムーズに進まない原因になります。
最悪の場合、申し込みが中断されてしまい、「やっぱり面倒だからやめよう…」となってしまうことも。
事前に必要な情報を準備しておけば、申し込み手続きにかかる時間は大幅に短縮され、ストレスなく乗り換えを完了させることができます。
理由2:あなたに最適なプランを選ぶための比較検討に必要だから
電力会社は数百社以上存在し、その料金プランは多岐にわたります。
基本料金が無料のプラン、使用量が多いほど単価が安くなるプラン、特定の時間帯の電気料金がお得になるプラン、再生可能エネルギーを積極的に利用するプラン、ガスや通信とセットでお得になるプランなど、本当に様々な選択肢があります。
これらの膨大な選択肢の中から、あなたのライフスタイルや電気の使い方に最も合った、つまり「最も電気代が安くなる(またはサービスが充実している)プラン」を見つけるためには、現在のあなたの電気の使い方や契約内容を正確に把握する必要があります。
特に、「毎月どのくらいの電気を使っているか(使用量)」や「現在の電気料金」は、新しい電力会社の料金シミュレーションを利用する際に必ず必要になる情報です。
これらの情報がないまま闇雲に比較しても、本当にあなたにとってお得なプランを見つけることはできません。
事前準備は、単に手続きを楽にするだけでなく、「乗り換えによってどれだけお得になるか」を最大限に引き出すためにも、非常に重要なステップなのです。
これからご紹介する「5つの必須情報」は、まさにこの「スムーズな手続き」と「最適なプラン選び」のために必要となる、いわば電力会社乗り換えの成功の鍵となる情報です。
一つずつ、しっかりと確認していきましょう。
電力会社乗り換え前に必要な「5つの必須情報」リスト
それでは、電力会社を乗り換える前に、あなたが必ず手元に準備しておきたい情報リストです。
これから新しい電力会社に申し込む際に、必ず提示または入力が必要になるものです。
- 検針票(電気ご使用量のお知らせ)
- 供給地点特定番号
- 現在の電力会社との契約情報(会社名、お客様番号、契約種別、契約容量/アンペアなど)
- 契約者情報(氏名、住所、連絡先)
- 支払い情報(クレジットカードまたは銀行口座情報)
「検針票と供給地点特定番号って同じものに含まれてるんじゃないの?」
「契約者情報や支払い情報は当たり前じゃないか」
と思われた方もいるかもしれません。はい、その通りです。
実は、これらの情報の多くは、毎月届けられる「検針票」や現在の電力会社の「マイページ」に集約されています。
しかし、それぞれがなぜ必要なのか、どこに記載されているのかを明確に理解しておくことが、後々の手続きで慌てないために大切なのです。
次のセクションでは、それぞれの項目について、詳しく解説し、具体的な取得方法をご紹介します。
【取得方法付き】5つの必須情報の詳細解説
ここからは、リストアップした5つの必須情報について、なぜ必要なのか、そしてどうやって取得するのかを掘り下げて見ていきましょう。
必須情報1:検針票(電気ご使用量のお知らせ)
電力会社乗り換えの準備において、最重要アイテムと言えるのが、毎月電力会社から届く「検針票」、正式名称「電気ご使用量のお知らせ」です。
紙で届いている方もいれば、Web明細としてオンラインで確認している方もいるでしょう。
なぜ検針票が必要なのか?
検針票には、あなたの電気契約に関する重要な情報が文字通り「ぎっしり」詰まっています。
- 過去の電気使用量と料金: これまで毎月どれくらい電気を使って、いくら支払ってきたのかが分かります。これは、新しい電力会社の料金シミュレーションで最も重要となるデータです。
- 現在の契約内容: 契約している電力会社名、お客様番号、契約種別(従量電灯A、B、Cなど)、契約容量(アンペア数)などが記載されています。
- 供給地点特定番号: 後述する非常に重要な番号です。ほぼ全ての検針票に記載されています。
- 料金内訳: 基本料金、電力量料金(燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金含む)など、料金の詳しい内訳が分かります。
つまり、検針票一枚あれば、乗り換えの比較検討と申し込み手続きに必要な情報の大部分が揃うと言っても過言ではありません。
特に、過去1年分くらいの検針票があると、季節ごとの電気使用量の変動も把握でき、より正確な料金シミュレーションが可能になります。
検針票の取得方法
- 紙の検針票: 毎月郵送されてくる検針票を保管している場合は、それを用意しましょう。最新のものが望ましいですが、過去数ヶ月分あるとさらに良いです。
- Web明細(会員ページ): 多くの電力会社では、契約者向けのWebサイト(マイページ)で電気使用量や料金を確認できるサービスを提供しています。紙の検針票が手元にない、あるいはWeb明細に切り替えている場合は、契約している電力会社のWebサイトにログインして確認・ダウンロードしましょう。ログインには、お客様番号や登録したID・パスワードが必要です。
- 電力会社への問い合わせ: 上記の方法で見つけられない場合は、現在の電力会社のカスタマーセンターに電話やメールで問い合わせてみましょう。「過去の検針票が欲しい」「Web明細の確認方法を教えてほしい」と伝えれば対応してもらえます。ただし、再発行には時間がかかる場合があるので、早めに連絡することをおすすめします。
まずは手元にある紙の検針票を探すか、Web明細を確認するのが一番手軽な方法です。
必須情報2:供給地点特定番号
「供給地点特定番号」
この言葉を聞いたことがない、あるいは聞いたことはあるけどよく分からない、という方も多いかもしれません。しかし、電力会社乗り換えにおいては、この番号が非常に重要な役割を果たします。
供給地点特定番号とは?
供給地点特定番号とは、全国で電気を使用している地点(需要場所)ごとに割り振られた、一意の22桁の番号です。
郵便番号や住所が、特定の「場所」を示すのに対し、供給地点特定番号は、その場所にある「電気の契約」を特定するための番号だと考えてください。
建物が同じでも、部屋が異なれば供給地点特定番号は異なります。また、過去に住んでいた場所の番号を、引っ越し先の新しい家で使うことはできません。
なぜ供給地点特定番号が必要なのか?
電力会社を乗り換える際、新しい電力会社は、あなたが「どの場所で」「現在どの電力会社と契約している電気」を引き継ぎたいのかを正確に把握する必要があります。
この時、供給地点特定番号がその「場所の電気契約」を特定するための唯一無二の鍵となるのです。
この番号を新しい電力会社に伝えることで、新しい電力会社は現在の電力会社との間で、あなたの契約切り替えに関する手続き(スイッチング手続き)をスムーズに進めることができます。
供給地点特定番号がないと、基本的に電力会社の乗り換え手続きはできません。それほど重要な番号です。
供給地点特定番号の取得方法
最も簡単で確実な方法は、前述の検針票(電気ご使用量のお知らせ)を確認することです。
2016年4月の電力自由化以降、全ての電力会社は検針票に供給地点特定番号を記載することが義務付けられました。
検針票のどこかに、必ず22桁の数字が記載されています。多くの場合、「供給地点特定番号」という項目名の横に記載されていますが、記載場所は電力会社によって多少異なります。
もし検針票が見当たらない、あるいはWeb明細で確認している場合は、現在の電力会社のWebサイト(マイページ)にログインして確認しましょう。マイページの情報照会画面などに記載されているはずです。
どうしても見つからない場合は、現在の電力会社のカスタマーセンターに「供給地点特定番号を教えてほしい」と問い合わせてください。本人確認の後、教えてもらえます。
【注意点】
稀に、建物のオーナーなどが一括で契約している場合など、個別の検針票が発行されないケースがあります。その場合は、建物の管理者やオーナーに確認する必要があります。
必須情報3:現在の電力会社との契約情報
あなたの現在の電気契約がどのような内容になっているのかを把握しておくことも重要です。
なぜ現在の契約情報が必要なのか?
新しい電力会社に申し込む際に、現在の契約内容を伝える必要がある場合があります。また、新しい料金プランと比較検討する上で、現在の契約内容が基準となります。
具体的には以下の情報です。
- 現在の電力会社名: 契約している電力会社の名前です。
- お客様番号(契約番号): 現在の電力会社における、あなた個人の契約に紐づけられた番号です。問い合わせ時などに必要になります。
- 契約種別: 例:「従量電灯A」「従量電灯B」「従量電灯C」など。一般的な家庭向けの契約プランの種類です。オール電化向けのプランや、時間帯によって料金が変わるプランなどもあります。
- 契約容量(アンペア数/kVA): 一度に使える電気の量の上限を示す数値です。例えば、「30A」「40A」「6kVA」などと表示されています。この値によって基本料金が決まるプランが多いです。スマートメーターが設置されている場合は、アンペアブレーカーがない場合もありますが、契約上のアンペア容量は決まっています。
これらの情報は、新しい電力会社があなたの契約を正確に引き継ぐため、そしてあなたが新しい料金プランを検討する際に、現在との比較を行うために必要となります。
特に契約容量(アンペア数)は、新しい電力会社でも同じ容量で契約するのが一般的ですが、ライフスタイルによっては見直しを検討しても良い項目です(ただし、容量変更には工事が必要な場合や、契約期間の縛りが発生する場合もあるので注意が必要です)。
現在の契約情報の取得方法
これらの情報は、検針票(電気ご使用量のお知らせ)に全て記載されています。
「ご契約内容」や「契約種別」「契約容量」「お客様番号」といった項目名を探してみてください。
また、現在の電力会社のWebサイト(マイページ)でも、契約内容の詳細を確認できます。
契約時の書類(申込書や契約書控え)にも記載されていますが、手元にない場合は検針票かマイページを確認するのが最も手軽です。
必須情報4:契約者情報
これは説明するまでもないかもしれませんが、新しい電力会社と契約するあなたの個人情報です。
なぜ契約者情報が必要なのか?
新しい電力会社との契約手続き、本人確認、そして契約後の各種連絡のために必要です。
具体的には以下の情報です。
- 契約者の氏名(フルネーム): 現在の電力会社で契約している名義と同じ氏名が基本です。
- 現在の住所: 電気を使用する場所の住所です。供給地点特定番号と紐づく情報となります。
- 連絡先電話番号: 日中連絡がつきやすい携帯電話の番号などが良いでしょう。手続きに関する確認などで連絡が入ることがあります。
- メールアドレス: 契約完了の通知や、Web明細の案内、重要なお知らせなどがメールで届くことが多いです。
引っ越しを伴う乗り換えの場合は、旧居と新居の住所が必要になる場合があります。また、現在の契約者と新しい契約者が異なる場合は、手続き方法が異なる場合があるので、事前に新しい電力会社に確認が必要です。
契約者情報の確認方法
現在の電力会社の契約情報に間違いがないか確認しましょう。
氏名や住所は、現在の電力会社の検針票やマイページ、契約時の書類で確認できます。
電話番号やメールアドレスは、新しい電力会社との連絡手段として、あなたが日常的に利用しているものを準備しておきましょう。
念のため、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)を手元に準備しておくと安心です。
必須情報5:支払い情報
新しい電力会社への電気料金の支払い方法に関する情報です。
なぜ支払い情報が必要なのか?
新しい電力会社との契約後、毎月の電気料金を支払うために必要です。
多くの電力会社では、クレジットカード払いか口座振替に対応しています。
- クレジットカード情報: カード番号、有効期限、セキュリティコード、カード名義人名など。オンラインでの手続きの場合は、これらの情報を入力します。
- 銀行口座情報: 金融機関名、支店名、預金種別(普通/当座)、口座番号、口座名義人名など。口座振替を希望する場合に必要となります。手続きには、通帳やキャッシュカードが必要です。オンラインで口座情報を登録できる場合と、後日郵送される書類に記入して返送する場合があります。
手続きをスムーズに進めるためには、どちらかの支払い方法の情報を事前に準備しておきましょう。
支払い情報の準備
利用したい支払い方法に応じて、以下のものを手元に準備してください。
- クレジットカードで支払う場合:利用可能なクレジットカード
- 口座振替で支払う場合:電気料金の引き落としに利用したい銀行口座の通帳またはキャッシュカード
事前に利用するクレジットカードの有効期限や、銀行口座の情報を確認しておくと、手続きの際に慌てずに済みます。
スムーズな乗り換えのための追加アドバイス
5つの必須情報について解説してきましたが、さらにスムーズに電力会社乗り換えを進めるための追加アドバイスをいくつかご紹介します。
アドバイス1:最新の検針票を用意する
料金シミュレーションや契約内容の確認には、できるだけ最新の検針票を使用しましょう。特に電気使用量は季節によって変動するため、直近数ヶ月分のデータがあると、より正確なシミュレーションが可能です。
アドバイス2:不明な点は遠慮なく問い合わせる
検針票の見方が分からない、供給地点特定番号が見つからない、といった場合は、現在の電力会社のカスタマーセンターに遠慮なく問い合わせましょう。親切に教えてもらえるはずです。
アドバイス3:複数の電力会社を比較検討する
5つの必須情報が揃ったら、いよいよ新しい電力会社選びです。料金シミュレーションサイトなどを活用して、複数の電力会社の料金プランを比較検討しましょう。
電気代だけでなく、契約期間の縛りや解約違約金の有無、付帯サービス(駆けつけサービスなど)も考慮して、あなたに最適な電力会社を見つけてください。
アドバイス4:申し込みはWebがおすすめ
多くの新しい電力会社では、Webサイトからの申し込みを受け付けています。必要な情報を手元に置いておけば、Webからの申し込みが最も手軽で時間もかかりません。入力項目を事前に確認しておくと、さらにスムーズでしょう。
まとめ:事前準備で賢くお得な電力ライフを!
この記事では、電力会社乗り換え前に必ず集めておきたい「5つの必須情報」と、その取得方法について詳しく解説しました。
【電力会社乗り換え前に必要な5つの必須情報】
- 検針票(電気ご使用量のお知らせ)
- 供給地点特定番号
- 現在の電力会社との契約情報(会社名、お客様番号、契約種別、契約容量/アンペアなど)
- 契約者情報(氏名、住所、連絡先)
- 支払い情報(クレジットカードまたは銀行口座情報)
これらの情報を事前に準備しておくことで、
- 新しい電力会社への申し込み手続きがスムーズに進む
- あなたに最適な料金プランを正確に比較検討できる
- 無駄な時間や手間を省き、ストレスなく乗り換えを完了できる
といったメリットがあります。
特に「検針票」と「供給地点特定番号」は、乗り換え手続きにおいて最も重要となる情報です。まずはこの2つを現在の電力会社の検針票やWebサイトで確認することから始めましょう。
「なんだか難しそう…」と感じていた電力会社の乗り換えも、必要な情報を事前に準備しておけば、決して難しいことではありません。
この記事でご紹介したリストを参考に、あなたの電気契約を見直してみてはいかがでしょうか。
賢く準備を進めて、あなたのご家庭にぴったりの、お得で快適な電力ライフを実現してください!
さあ、まずは手元の検針票を探すことから始めてみましょう!


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