「従量電灯」vs「時間帯別」どっちがお得?あなたの生活パターンで選ぶ最適プラン

電気

「なんとなくずっと同じ電気料金プランを使っているけど、うちの生活スタイルだと本当にこれがベストなのかな?」

そう思ったことはありませんか?

電気料金プランには、大きく分けて「従量電灯プラン」と「時間帯別プラン」があります。この2つ、どちらがお得になるかは、あなたの生活パターン、つまり「いつ電気をたくさん使うか」によって劇的に変わるんです。

この記事では、あなたの「日中在宅率」や「夜間稼働率」といった生活パターン別に、どちらのプランがより向いているのかを徹底比較。今のプランが最適なのか?それとも切り替えるべきなのか?その判断基準がきっと見つかるはずです。

漠然とした電気料金への不安を解消し、賢くお得な電気の使い方を知る第一歩として、ぜひ最後までお読みください!

従量電灯プランとは?シンプルだけど奥が深い基本のキ

まずは、多くのご家庭で現在も契約されているであろう「従量電灯プラン」についておさらいしましょう。

従量電灯プランの仕組み

従量電灯プランの基本的な仕組みは非常にシンプルです。使った電気の量(kWh)に応じて料金が決まります。

  • 基本料金:契約しているアンペア(A)やキロワット(kW)数によって定額かかる料金です。
  • 電力量料金:使った電気の量(kWh)に応じてかかる料金です。この料金単価が、使用量が増えるにつれて段階的に高くなる「三段階料金」になっているのが一般的です。

つまり、たくさん電気を使えば使うほど、最後の「たくさん使った分」の単価が高くなる仕組みです。そして、この料金単価は、一日を通して(昼間も夜間も)変わりません。

従量電灯プランのメリット・デメリット

メリット:

  • シンプルでわかりやすい:使用量に対して料金が決まるだけなので、料金計算がシンプルで理解しやすいです。
  • 時間帯を気にしなくて良い:いつ電気を使っても料金単価が変わらないため、「安い時間帯にまとめて使わなきゃ!」といった制約がありません。生活リズムを崩さずに済みます。
  • 使用量が少ない家庭にお得な場合も:全体の電気使用量が少ない家庭や、特定の時間帯に集中せず分散して電気を使う家庭の場合、時間帯別プランの基本料金や割高な時間帯単価を避けることで、結果的に割安になることがあります。

デメリット:

  • たくさん使うと単価が高くなる:使用量が増えると、最終段階の単価がかなり高くなるため、電気をたくさん使う家庭にとっては料金負担が重くなりやすいです。
  • 電気の使い方を工夫しても節約効果が見えにくい:「夜中に洗濯機を回す」「昼間はエアコンを極力つけない」といった時間帯を意識した節約をしても、料金単価は変わらないため、大きな節約にはつながりにくいです。

従量電灯プランは、電気の使用量が比較的少なく、特定の時間帯に偏りがない家庭や、「安い時間帯を気にして生活したくない」というシンプルさを求める家庭に向いていると言えます。

時間帯別プランとは?賢く使えば大幅節約も!

次に、「時間帯別プラン」について見ていきましょう。こちらは、電気を使う「時間帯」によって料金単価が大きく変動するのが特徴です。

時間帯別プランの仕組み

時間帯別プランでは、一日を「昼間(あるいはピーク時間)」と「夜間(あるいはオフピーク時間)」などに区切り、それぞれの時間帯で異なる電力量料金単価が設定されています。

  • 基本料金:従量電灯プランと同様に、契約アンペア/キロワットによって定額かかります。(従量電灯よりやや高めに設定されていることもあります)
  • 電力量料金:
    • 昼間(ピーク):一般的に料金単価が割高に設定されています。
    • 夜間(オフピーク):一般的に料金単価が割安に設定されています。昼間の単価の半分以下になることも珍しくありません。

具体的な時間帯の区分や料金単価の差は、電力会社やプランによって大きく異なります。「ナイトタイム」「リビングタイム」「データイム」といったように、3つ以上の時間帯に分かれているプランもあります。

時間帯別プランのメリット・デメリット

メリット:

  • 夜間や休日の電気代が安い:これが最大のメリットです。夜間や休日(プランによる)に集中的に電気を使うライフスタイルの場合、電力量料金を大幅に削減できる可能性があります。
  • 電気の使い方を意識するようになる:料金単価の違いを意識することで、「この家電は夜に使おう」「タイマー設定を活用しよう」といった節電・シフト意識が高まります。
  • オール電化住宅との相性が良い:エコキュートなど、深夜にお湯を沸かす電気温水器を使用するオール電化住宅では、必然的に夜間の電気使用量が多くなるため、非常に相性が良いです。

デメリット:

  • 昼間の電気代が高い:夜間が安い反面、昼間の料金単価は従量電灯プランと比較して割高に設定されていることがほとんどです。昼間に電気を多く使うと、かえって料金が高くなってしまうリスクがあります。
  • 生活スタイルへの影響:安い時間帯を意識して家電の使用時間を調整する必要が出てきます。慣れるまでは不便に感じるかもしれません。
  • プランが複雑:時間帯の区分や料金単価がプランごとに異なるため、複数のプランを比較検討する際に少し複雑に感じることがあります。

時間帯別プランは、「安い夜間や休日に積極的に電気を使える」「昼間の電気使用量は最小限に抑えられる」というライフスタイルの家庭に向いています。

あなたの生活パターンはどっち向き?日中 vs 夜間 徹底比較!

さあ、ここからが本番です!あなたの生活パターンを振り返りながら、従量電灯プランと時間帯別プラン、どちらがよりフィットするかを考えてみましょう。

パターン①:日中在宅率が「非常に高い」家庭

こんなご家庭、こんな人:

  • テレワーク(フルリモートワーク)で一日中家にいる
  • 専業主婦/主夫で、家事で日中も電気をよく使う
  • 小さなお子さんがいて、昼間もエアコンや家電が稼働している
  • 自宅でお店や事務所を経営している
  • 定年退職して、自宅で過ごす時間が増えた

電気の使い方:

平日の日中(多くの時間帯別プランで料金が高い時間帯)に、パソコン、照明、エアコン(冷暖房)、テレビ、掃除機、洗濯機、乾燥機、調理家電(電子レンジ、炊飯器など)などを頻繁に使います。夜間も電気は使いますが、一日全体で見ると日中の使用量が相当な割合を占める傾向があります。

向き・不向き:

  • 従量電灯プラン:△(どちらとも言えない)
  • 時間帯別プラン:×(不向き)

解説:
このパターンに当てはまるご家庭は、残念ながら一般的な時間帯別プランにはあまり向いていません。

時間帯別プランの最大のメリットは「夜間が安い」ことですが、その分、料金が割高な「昼間」に電気を使う量が非常に多いため、夜間の割引効果が昼間の割増分で相殺されてしまうか、かえって料金が高くなってしまう可能性が高いです。

従量電灯プランであれば、昼間の電気代が特別に高くなることはありません。ただし、使用量自体が多くなりがちなので、従量電灯の三段階料金で単価が高い部分が多くなり、全体の料金は高めになる傾向があります。

【このパターンの対策】

  • まずは従量電灯プランを基本に検討:日中の使用量が多いことを考えると、従量電灯プランが安定している場合が多いです。
  • 電力会社やプランを比較検討:従量電灯プランでも、会社によって基本料金や電力量料金の単価は異なります。複数の電力会社を比較してみましょう。
  • 特定の時間帯別プランもチェック:中には、一般的な時間帯別プランほど昼間の単価が高くない、あるいは「週末の昼間は安い」といった特徴を持つプランもあります。ごく一部ですが、ライフスタイルに合う特殊なプランがないか探してみる価値はあります。
  • 徹底的な節電意識:日中の使用量が多い以上、そもそもの使用量を減らすことが最も効果的な節約になります。家電の使い方を見直したり、省エネ性能の高い家電への買い替えを検討したりしましょう。

パターン②:夜間稼働率が「非常に高い」家庭

こんなご家庭、こんな人:

  • 日中は仕事や学校で家を空けていることが多い
  • 帰宅後や休日にまとめて家事(洗濯、乾燥、食洗機など)をすることが多い
  • 夜間に趣味の時間やエンターテイメント(PC、ゲーム、動画視聴など)を楽しむことが多い
  • 電気自動車(EV)を所有しており、主に夜間や深夜に充電する
  • 夜間割引が適用される電気温水器(エコキュートなど)を使用している(オール電化住宅)

電気の使い方:

平日の日中はほとんど電気を使わないか、必要最低限(冷蔵庫、待機電力など)しか使いません。電気の使用量は、帰宅後の夕方から夜間にかけて大きく増え、深夜にかけてピークを迎える傾向があります。週末は日中もある程度電気を使いますが、それでも全体として夜間や休日の使用割合が高いです。

向き・不向き:

  • 従量電灯プラン:△(どちらとも言えない)
  • 時間帯別プラン:◎(非常に向いている)

解説:
このパターンに当てはまるご家庭は、まさに時間帯別プランのメリットを最大限に享受できる可能性が高いです!

多くの時間帯別プランでは、あなたが電気をたくさん使う「夜間」の単価が非常に安く設定されています。昼間の単価が多少割高でも、そこで使う電気量が少ないため、夜間の割引によるメリットが上回るケースがほとんどです。

特に、エコキュートを使用しているオール電化住宅や、EVの深夜充電を行っているご家庭では、夜間の電気使用量が圧倒的に多いため、時間帯別プラン(オール電化向けプランを含む)に切り替えることで、電気料金を大幅に削減できる可能性があります。

従量電灯プランの場合、夜間どれだけ電気を使っても単価は変わりません。お得な時間帯がないため、時間帯別プランほどの節約効果は期待できません。

【このパターンの対策】

  • 積極的に時間帯別プランを検討:まずは複数の電力会社の時間帯別プランを比較検討することをお勧めします。
  • 「夜間」の時間帯区分と単価を確認:プランによって夜間の開始・終了時間や、夜間単価の安さが異なります。ご自身の生活リズムと最も合うプランを選びましょう。
  • 家電のタイマー機能を活用:洗濯機、食洗機、乾燥機、充電器など、タイマー機能がある家電は、夜間割引の時間帯に稼働するように設定することで、意識せずともお得に電気を使えます。
  • 日中の無駄な電気使用を削減:せっかく夜間が安くても、昼間の割高な時間帯で無駄に電気を使ってしまうと効果が薄れます。使っていない照明や家電の電源オフを徹底しましょう。

パターン③:日中・夜間ともにバランスよく使う家庭

こんなご家庭、こんな人:

  • 共働きだが、どちらか(または両方)が時短勤務や一部リモートワークで日中も多少在宅している
  • 子供が成長して日中は学校や塾などで外出するが、帰宅後や週末は自宅で過ごすことが多い
  • 特定の曜日や時期によって在宅時間が変動する
  • 電気の使用量が全体的にそれほど多くない

電気の使い方:

日中もエアコンや家電を使う機会はあるが、パターン①ほどではない。帰宅後の夕方から夜間にかけても電気を使う。週末は日中も夜間もある程度電気を使う。特定の時間帯に極端に偏らず、比較的バランスよく電気を使っている。

向き・不向き:

  • 従量電灯プラン:△(どちらとも言えない)
  • 時間帯別プラン:△(どちらとも言えない)

解説:
このパターンが最も判断が難しいかもしれません。従量電灯プランの「シンプルさ」と時間帯別プランの「夜間割引」のどちらの恩恵が大きいかが、電気の使用量と時間帯ごとの割合によって変わってくるからです。

日中の電気使用量がそこそこあるため、時間帯別プランの昼間単価の割増分が負担になる可能性があります。一方で、夜間も電気を使うため、時間帯別プランの夜間割引も一定の効果を発揮します。

従量電灯プランであれば、時間帯による変動はありませんが、全体の電気使用量によっては三段階料金の単価が高い部分が出てきます。

【このパターンの対策】

  • 最も重要なのは「シミュレーション」:ご自身の過去の電気使用量データ(できれば時間帯別のデータがあるとベストですが、なければ月ごとの総使用量でも可)を使って、各電力会社のプランで料金がどうなるかシミュレーションすることが不可欠です。多くの電力会社のウェブサイトに料金シミュレーターがあります。
  • 現状の使用状況を正確に把握:可能であれば、スマートメーターのデータを活用したり、一日の中でどのような家電をどのくらい使うかを意識して記録してみたりすると、より正確なシミュレーションができます。
  • 「使用量をシフトできるか」を考える:もし、現在の生活スタイルで日中の電気使用が避けられないとしても、少しでも夜間や休日(時間帯別プランの安い時間帯)にシフトできる家電(食洗機、乾燥機、充電器など)があるかを検討してみましょう。
  • 基本料金も比較対象に:時間帯別プランは従量電灯プランより基本料金が高めに設定されている場合があります。全体の料金にどう影響するかを確認しましょう。

パターン④:全体的に使用量が「非常に少ない」家庭

こんなご家庭、こんな人:

  • 一人暮らしであまり家にいない
  • 出張が多く、自宅にいる時間が短い
  • 極力電気を使わないように心がけている
  • 実家など同居人が多いが、自分の部屋では最低限しか電気を使わない

電気の使い方:

全体的な電気使用量が非常に少ないです。大きな家電を長時間使うこともあまりありません。帰宅後の短時間や、週末に少し電気を使う程度です。

向き・不向き:

  • 従量電灯プラン:◎(向いていることが多い)
  • 時間帯別プラン:△(向いていないことが多い)

解説:
電気の使用量が非常に少ないご家庭の場合、従量電灯プランが向いていることが多いです。

従量電灯プランの三段階料金は、使用量が少ない最初の段階では単価が安く設定されています。そのため、そもそも使用量が少なければ、高い単価の段階に到達しないか、到達してもその量が少ないため、全体の料金は安く抑えられます。

一方、時間帯別プランは、夜間割引があるとはいえ、従量電灯プランより基本料金が高めに設定されていたり、昼間の単価が高かったりします。全体の電気使用量が少ない場合、基本料金の差や昼間使用分の割増しが、夜間割引によるメリットを上回ってしまい、結果的に割高になる可能性が高いです。

【このパターンの対策】

  • まずは従量電灯プランで比較:複数の電力会社の従量電灯プランを比較し、基本料金や最初の料金段階の単価が安いところを探すのがおすすめです。
  • 基本料金の安いプランを選ぶ:電力量料金単価の差よりも、基本料金の差が総額に大きく影響することがあります。基本料金の安いプランを選びましょう。
  • 時間帯別プランの基本料金も確認:念のため、時間帯別プランも確認する際は、基本料金がいくらになるかをチェックしましょう。使用量が少ない場合、この基本料金の差がネックになります。

プラン選びで失敗しないための最重要ポイント

ここまで、生活パターン別の向き・不向きを見てきましたが、最終的にプランを選ぶ上で絶対に外せないポイントがいくつかあります。

① 必ず「シミュレーション」を行うこと

これが最も重要です!前述のパターン分けはあくまで一般的な傾向です。ご自身の実際の電気使用量や、時間帯ごとの大まかな使用割合を把握し、各電力会社のウェブサイトにある料金シミュレーターを使って比較検討しましょう。

過去1年分の電気使用量データ(検針票やWeb明細で確認可能)があると、より正確なシミュレーションができます。

② 複数の「電力会社」や「プラン」を比較すること

時間帯別プランと一口に言っても、電力会社によって時間帯の区切り方、昼間と夜間の単価差、基本料金などが全く異なります。A社では時間帯別プランがお得でなくても、B社の時間帯別プランならお得になる、ということも十分にあり得ます。

大手電力会社だけでなく、新電力会社も含めて幅広く比較検討しましょう。

③ 「基本料金」やその他の料金も考慮に入れること

電力量料金の単価だけにとらわれず、毎月必ずかかる基本料金がいくらか、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金がどのように計算されるか(これはどのプランでも共通ですが)、オプションサービスはあるかなども含めて、トータルコストで比較することが大切です。

④ 無理のない範囲で「使用時間のシフト」を検討すること

時間帯別プランを検討する場合、現在の生活スタイルで「夜間や休日にシフトできる電気使用」がどれくらいあるか、あるいは今後シフトしていくことが可能かを現実的に考えましょう。「お得だから」と無理な時間帯に家電を使うことになり、生活の質が下がっては本末転倒です。

⑤ スマートメーターのデータを活用する

自宅にスマートメーターが設置されていれば、電力会社のマイページなどで30分ごとなど細かい単位での電気使用量を確認できます。このデータを分析することで、ご自身の電気の使い方をより正確に把握でき、最適なプラン選びの強力な武器になります。

まとめ:あなたの暮らしに最適な電気料金プランを見つけよう

電気料金プラン選びは、単に安いプランを探すだけでなく、「あなたの暮らし方に合ったプランを選ぶ」ことが何よりも大切です。

従量電灯プランはシンプルで時間帯を気にせず使いたい人、全体の使用量が少ない人に向いています。

一方、時間帯別プランは、日中あまり家にいない人や、夜間や休日にまとめて電気を使うことができる人、オール電化住宅やEVユーザーに大きなメリットをもたらす可能性があります。

「うちの生活パターンはこれだから、きっとこっちのプランだ!」と決めつけず、まずはご自身の電気の使い方を正確に把握することから始めてみてください。

そして、複数の電力会社のプランを比較し、料金シミュレーションをしっかりと行いましょう。

最適なプランが見つかれば、毎月の固定費である電気料金を賢く抑え、家計にゆとりを生み出すことができます。

賢く電気を使って、快適な住まいを維持しましょう!

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